【お仕事お悩み相談32】所属営業所に営業は私一人だけ!?




※こちらは過去に募集していた「お仕事お悩み相談室」のアーカイブです。
現在、お悩み相談は受け付けておりません。

私一人で営業所のノルマを達成しなければならないなんて…

【相談内容】

現在25歳。営業職として転職をして2年経ちます。
入社して1年ほどで所属営業所の営業が私だけになりました。

元々上司と先輩が一人ずついたのですがすぐに2人とも辞めてしまい、現在は私一人で営業所のノルマを達成しなければならない状況で辛いです。転職を考えています。

一度退職を考えたときにエリア長に励まされ思いとどまったのですが、その後エリア長は電話で売上状況を聞くのみで、営業所に4ヶ月以上も顔を出してくれません。「一緒に頑張ろう」と言ってくれたのは口だけだったんだと思います。
営業一人だけなのでなかなか売上も上がらず、人員も増やしてもらえません。
他営業所には複数人営業がいるのに異動してくれる人もいません。見捨てられたのだと思います。

私は昨年結婚をして、今子供も欲しいと思っています。
もし今妊娠したら転職は不可能ですし、かといって育休明けに憂鬱な気分で仕事に戻るのも辛いです。

ですがこのような短期間で転職をして、続かない人間だ、甘えだと思われないでしょうか?
面接官にもそのように思われるのではないかと不安です。
次働くなら内勤の仕事がいいと思っています。
事務経験もないので、内勤として雇ってもらえるかどうかもわかりませんが…。
アドバイスお願いします。

【回答】

メール内容を拝見したとき、その内容の壮絶さに絶句し怒りで震えてしまいました…(ここには詳しく書けませんが本当にありえない状況です)

すでにご相談者様のなかでは転職することを心に決めていて本当に良かったです。今すぐにでも退職しましょう!

退職理由は「空欄」がベスト

なるべく円満にわだかまりなく退職されたいかと思いますが、退職理由に「一身上の都合により」と書いてしまうのは要注意です。本件は「パワハラによる退職」だと思うからです。(パワハラに関しては後半詳しく書きます)退職理由は「空欄」で大丈夫です。

なぜなら、退職届に「一身上の理由」と書いてしまうとハローワークでは「自己都合退職」と判断され、失業手当の給付期間日数が減る恐れがあるからです。

失業手当支給時期
●自己都合退職→退職後3ヶ月7日後に失業手当支給
●会社都合退職→退職から最短7日後に失業手当支給

もし会社から「『自己都合退職』と書け」と言われても従う必要はありません。もし自己都合退職を強要された場合は郵送で退職届を出せばよいのです(その際は内容証明郵便と配達証明郵便を使うことをおすすめします!)

転職に関しては、退職後にじっくり探せばいいのです。まずは1秒でも早く退職に向けて動き出しましょう!

転職の際は素直な気持ちで面接に臨みましょう

ご心配の一つである「転職の面接の際、続かない人間だと思われること」についてですが、これに関してはご相談者様の素直な気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

  • できれば一つの会社に長く勤めたいと思っている
  • 以前の会社は残業やノルマが多くハードで、結婚後も長く勤められる環境ではなかった
  • これまでの営業・サービス業で培ったコミュニケーション能力を御社で活かしたい…など

事務職は人気職種なので狭き門かもしれませんが、これまでの仕事で培ったものは必ず活かせると思います。「御社で腰を据えて働きたい」という気持ちが伝われば、マイナスにはならないはずです。

年齢もお若いのですからチャンスはまだまだあります!退職&転職に向けて進み出しましょう!

「パワハラ」の定義をご存知でしょうか?

さて、ここからはご相談者様の直属の上司・経営者に対する怒りのメッセージです。届くわけはないと思いつつも、言わずにはいられません。言わせてください!

ご相談者様の現状
一つの県にぽつんと存在する営業所。
隣の営業所は県をまたがないといけないほど遠方にある。
そんな営業所に入社2年目の女性営業がたった一人で営業所を切り盛りしている。
他県にいる営業社員は励ましておきながら協力はなし。直属の上司は電話で売上を聞いてくるだけ。顔も見に来ない。
社長は人員を増やしもしなければ、異動者も出さない。もちろん営業所を一人で支えてることに関して特別手当もない。

これは立派な「パワハラ」です。訴えられたら、負けますよ。ちなみに「パワーハラスメント」の定義をご存知でしょうか?

職場のパワーハラスメントとは

職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。

なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。

引用元:あかるい職場応援団|パワハラの定義

さらにパワハラは6つのタイプに分類されます。

パワハラの種類
1.身体的な攻撃 暴行・傷害
2.精神的な攻撃 脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言
3.人間関係からの切り離し 隔離・仲間外し・無視
4.過大な要求 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
5.過少な要求 業務上の合理性がなく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
6.個の侵害 私的なことに過度に立ち入ること

ご相談者様の現状は、上記で言いますと3番・4番に該当しています。人員が不足しているにも関わらず、それでもその営業所を存続させたいのなら、上司であるあなた方が営業所に常駐して営業をすべきじゃないでしょうか?

売上の少ない営業所を撤退させずに置いておくのは会社を大きくみせる見栄でしょうか?他の営業社員の提案商品を少しでも多くしたいからでしょうか?

それらはすべて、ご相談者様にはなんら関係のないことです。世の中の「あったらいいな」は大抵「なくてもいいもの」です。会社にとって本当に必要不可欠な営業所なのでしょうか?割りを食ってるのは現場で奮闘している従業員ですよ。

まとめ

えりた
私が同じ立場なら大暴れしてから会社を去りそうです(汗)ご相談者様は冷静で大人な方だと見受けられますので穏便に退職できるはずです。応援しています!