運営者プロフィール

略歴

サイト運営者:えりた

漫画家・イラストレーター。

地方の広告代理店にて7年間、その後、求人広告会社にて4年間営業職を経験。
会社退職後、2015年より夫婦で広告デザイン会社を立ち上げ、グラフィックデザイン・ウェブデザイン・イラスト制作などの仕事を細々と開始。

そのかたわら、営業職時代の経験談をエッセイ漫画という形でInstagramに投稿開始。
営業あるあるや仕事に関する悩みへの共感を多数いただく。
その後、出版社の方に声をかけていただきお仕事エッセイ漫画を書籍化。
『地元で広告代理店の営業女子はじめました』『社会人4年目、転職考えはじめました』の2冊をイースト・プレスより刊行させていただく。

それからは「お仕事」をテーマにしたウェブ連載マンガや、PRマンガ、創作マンガなど、マンガ制作を主軸とした業務にシフトチェンジしていき、現在に至る。

​当サイト『お仕事マンガ.com』では、営業職時代の経験や学んだことをベースに「お仕事のコツ」や「お仕事の悩み」が解決できるような内容をマンガでわかりやすく発信しています。

【SNSアカウント】

Instagram  @erita_enikki

​Twitter           @erita_enikki

【マンガ・イラストのポートフォリオサイト】

https://www.erita-manga.com

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【書籍】

地元で広告代理店の営業女子はじめました

(イースト・プレス)

社会人4年目、転職考えはじめました

(イースト・プレス)

【電子コミック】

足場やろう』『足場やろう2』『足場やろう3

足場やろう4』​『足場やろう5』​『足場やろう6

(コミックほげっと/めちゃコミック)

営業職時代についてさらに深堀り

私の営業職時代11年間の経験を、もう少し深掘りして綴ってみようと思います。
少し長いので、お時間ある方のみ読んでいただけたら幸いです。

地元の広告代理店に営業職として新卒入社する

大学4年生の夏頃、地元の広告代理店の営業職として内定が決まりました。広告関係の仕事がしたかったのですが、その広告代理店で募集していた職種が営業職のみだったので、何も考えずに営業職へ応募をしたのです。

しかし周囲の反応は「あなたに営業ができるの?」「営業は大変だよ、向いてないよ」という否定的な意見ばかりでした。比較的おとなしい性格だった私は営業職は向いていないと思われたのでしょう。

私自身も営業職ができるのかどうか、まったく検討がつかず不安でした。「営業って具体的に何をするんだろう?」「ぺらぺら話せないとダメなのかな?」など、学生時代の私にとって「営業職」という存在は、それだけ縁遠くイメージしにくいものでした。

その後、新社会人になった私は晴れて営業職デビューをするわけですが、社内の先輩や上司が華やかでイケイケのビジネスパーソンに見えて圧倒されてばかり。あいさつもろくにできず、話しかけられてもうまく話せず…。

もちろん業務内容について教えてもらったり、社内のルールやどんな人が働いているのか教えてもらうことはありましたが、「営業職の心構え」「営業トーク術」などといった営業に関するノウハウはほとんど教えてもらえませんでした。皆さん多忙でしたし、先輩・上司の仕事ぶりを目で見て覚えろ、わからないことは聞けというスタンスの社風だったのだと思います。

仕事がうまくいかず落ちこむ社会人1年目のえりた。

学生気分がまだ抜けていない生ぬるいメンタルの私にとって、新人営業1年目は本当にきつい時期でした。毎日帰りは24時前後、週に1度ある締め切り日は夜中2時、3時までいることが当たり前の職場環境で、体調を崩すことも増え、休むたびに上司に怒られていました。心身ともにボロボロで、毎日「会社を辞めたい」と思っていました。

心身ともにボロボロで、毎日「会社を辞めたい」と思っていました。

しかし、そんな私を救ってくれたのは数少ない成功体験でした。受注に至ったお客様から感謝されたり、自分の提案が通ったり、先輩や上司に褒められたり…。もちろんそれ以上につらいことのほうが多かったのですが、それでもほんのわずかな成功体験が希望の光であり「もう少しがんばってみようかな」と思える原動力になっていました。

営業2年目の自信と懸念と

その後、私は営業2年目で「営業最優秀賞」を取ることができました。年に1人だけ選ばれる賞で、それは自分にとって大きな自信になりましたし、ここまでこれたのはやっぱり周囲の先輩・上司・お客様の存在あってのものだと感じました。

日々仕事に取り組む上で、失敗したり、怒られたり。体当たりしていくなかですべての事柄が学びであり、気づきを得ることで成長できる…と感じました。

しかしその一方で、そこまで辿り着くには時間と積み重ねと強いメンタル、気づき力などたくさんの要素が必要だなとも感じました。営業2年目の時点で同期5人のうち2人は退職していましたし、そのほかの中途入社の方が1年以内に何人も退職していました。

親ライオンが子ライオンを崖から突き落として、強いものだけ這い上がってこいというスタンスだなと感じました。営業職ってどこの会社もそうなの?本当にそれでいいの?属人的ではなく体系的に営業職を育てるべきなのでは…という気持ちが少しずつ膨らんでいきました。

部下指導の難しさ

それからしばらくは割と順調に営業活動をしていましたが、突然世界的な大不況が始まります。会社経営の危機に陥り、大幅な人員削減がされ、私は繰り上がりのような形で役職に就きました。社会人4年目の出来事でした。

毎日目が回るように忙しく、自身の営業活動と部下育成、チームの売上管理の両立に苦しみながらも、営業未経験の部下に営業の楽しさややりがいを伝えたいと奮闘しました。しかし、年上の部下が多いなかでの指導はそううまくはいきませんでした。

営業職としての経験・ノウハウをある程度もつ私と、社会人経験の長い部下。お互いの主張がぶつかってしまい、良好な関係が築けませんでした。結局私が妥協して、部下を立てるという図式ができてしまい、それは決して「上司と部下」という構図ではありませんでした。一言で言えばなめられていたのです。

部下になめられて孤立するえりた。

その後、大不況からようやく回復の兆しが見えてきて、私はとにかく携わっている求人情報誌が廃刊にならないよう、売上を上げることに必死でした。しかし私の必死さと対比するかのように、チームの士気はまったく上がりませんでした。廃刊になりかけている求人情報誌を立て直そうという気概のある人はいませんでした。

どうせなら廃刊になって他のチームに異動したい、そんな気持ちをふと部下から聞いてしまったとき、ああもうだめだと感じました。とにかく私一人でも売上を上げようと孤軍奮闘しました。チームの心はバラバラでした。

それから求人情報誌は少しずつ持ち直すことができましたが、バラバラになったチームの心を修復することはできず、私は退職を決意しました。私に部下指導は向いていない、自身の営業の仕事だけに徹したいと思ったからです。その後、求人広告会社に転職をしました。

転職して部下指導からの解放

新天地での営業活動はそれなりに苦戦しましたが、楽しかったです。転職先はバリバリの営業会社でしたし、自分一人の営業活動に集中できました。チームの士気も高くて刺激の多い職場環境でした。

新天地での営業活動はそれなりに苦戦しましたが、楽しかったです。自分一人の営業活動に集中できましたし、チームの士気も高くて刺激の多い職場環境でした。

数字にこだわる社風のせいか、営業成績が上がるたびに周囲が冷ややかになっていくという仕打ちも受けました。しかしなかには応援してくれる人や尊敬できる人もいましたし、社内の人とも少しずつ良好な関係を築くことができました。

刺激が強すぎて、営業成績が上がるたびに周囲が冷ややかになっていくという仕打ちも受けましたが、応援してくれる人や尊敬できる人との出会いによって、乗り越えることができました。

再び後輩指導の転機が

転職してから3年後、県外の営業所への転勤をきっかけに、再び後輩指導の機会が訪れます。自分よりひと回り下の後輩を指導する立場を任されることになりました。

そのとき私の年齢は28歳。それなりに営業経験も社会人経験も積んできましたし、何より以前の会社で後輩指導の失敗経験を多数積んできたので、少しは教え方がマシになりました(笑)

そして転勤をきっかけに、再び後輩指導の機会が訪れます。

なにより嬉しかったのは、指導によって後輩の意識が変わり成長していったことです。その様子に、まるで我が子を見るようにニコニコしてしまいました。年下だから教えやすかったというのもありますが、指導に厳しさは必要ない、仕事のコツやポイントをおさえるだけでやる気はグッと上がる、営業は楽しくなる、ということに気づいたのです。

さらに部下指導の転機が

それから1年後、私は新しい営業所の立ち上げを任されることになりました。自らスタッフを採用し、チームを一から育てていくという使命に心が躍りました。元々、自分の営業活動に集中したいという思いで転職をしたのに、まったく別方向に進むことにはなりましたが、以前の営業所での後輩指導が私に自信を与えてくれました。

新しい営業所のチームはほぼ一回り年下のメンバー構成となりました。皆、素直で一生懸命で私の指導などいらないくらい仕事に真面目でした。

その中で営業未経験の部下がいたのですが、私の営業のコツやポイントをよく聞いて実践してくれる人でした。やはりそこに厳しさは必要なくて、部下のやる気を引き出せるような営業のノウハウ、コツ、考え方を教えることが大事なのだなと感じました。

新しい営業所のチームはほぼ一回り年下の構成となりました。皆、素直で一生懸命で私の指導などいらないくらい仕事に真面目でした。

その後、いろいろあってその会社を退職することになりました(あまり楽しい話ではないので割愛します…汗)

営業職11年間で感じたこと

上記のような流れで営業職を11年間経験してきたわけですが、全体を通して感じたことは「営業職はちょっとしたコツやポイントをおさえるだけでグッとやりやすく、楽しくなる」ということです。もちろん体当たりしながら正解を見つけていくやり方もありますが、それはしんどさもありますし、人によっては途中でつぶれてしまうと思います。

かつての職場で何人もの営業職の退職者を見てきました(もちろん私も退職者の一人ですが)。営業にやりがいを見出せない、売上が上がらずしんどい、そもそも自分に向いていない…。そのようなネガティブな理由で辞める方が大半で、ちょっとしたきっかけやノウハウがあればまた結果も違ったのではないかなと思います。

当サイトで発信していきたいこと

当サイト「お仕事マンガ.com」では、自身の営業職の経験をベースに「営業のコツ・お仕事のコツ・お仕事の悩みへの解決法」などをマンガでわかりやすく発信していきたいと思っています。

もしかすると「営業成績1位を目指す方法」などを知りたい方もいるかもしれませんが、そのようなコンテンツは当サイトにはございません。私自身1位になったことはほとんどありませんし…(汗)

それよりも、営業の仕事が楽しいと感じられるような、やりがいをもって働けるような、そのような内容になっています。健やかなメンタルで仕事ができるなら売上成績2位でも3位でもいいじゃないですか。

仕事は勝ち負けでも順位づけでもありません。自分自身の仕事が会社や取引先、そして社会に貢献できていると感じることができれば、それは豊かな人生につながると私は思います。

当サイトが誰かのお役に立てることを願って、発信していきたいと思います。