【お仕事お悩み相談42】「なんちゃってライター」のまま仕事を続けてよいものか…




※こちらは過去に募集していた「お仕事お悩み相談室」のアーカイブです。
現在、お悩み相談は受け付けておりません。

肩書きが「ライター」なのに文章を書くのが苦手です…。

【相談内容】

コールセンターや人事の仕事を経て、
現在、広告代理店でライターの仕事をしています。
元々は営業事務として各種事務を行っていましたが、
社内公募があり興味をもったのでライターに挑戦しました。

仕事自体は楽しく、採用担当者様をはじめ経営者やスタッフなど様々な方にお話を聞くことができ、とても充実した毎日を送っています。
食品工場や空港などは、仕事というより社会科見学をしているようです(笑)

ですが、私は取材は好きでも肝心のライティング(文章を書くこと)は苦手です。
もちろん自分からライタ-になったくらいなのでそれなりにコピ-は書けます。
しかし営業事務からの職種変更でライタ-になった身。
やはり「なんちゃってライタ-」なんです。

自分なりに努力はしています。
ライティング関連のセミナ-に参加したり、他のライタ-さんが書かれた原稿を読んで勉強したり…。
本を読み、知識も養いました。

けれど、原稿案(コンセプト)を考えるとか「聞く」ことは好きでも、「書く」のは苦手。
苦手というか好きではないのです。

きっと自分のライティングスキルの無さから自信を無くしているのかもしれません。
取材に魅力に惹かれてライタ-になりましたが、書くことが好きではないなんておかしいですよね。
そんな自分に対するもどかしさから、仕事にもストレスを感じるようになりました。

幸い私にはライティングをヘルプしてくれる方がいるので、取材がたてこんだ時には取材をしてコンセプト案をまとめるまでは私がやり、ライティングは他の方に任せることができます。
なので、取材予定がたくさん入るようスケジュ-ルを調整し、なんとか書かなくても済むようにしている自分もいます。
(もちろん自分で書けるときはちゃんと書いています。)

こんな私なので、「なんちゃってライタ-」のメッキがいつ剥がれてもおかしくありません。
今は何とかやってこれていますが、このまま続けてよいものか悩んでいます。
アドバイスお願いします。

【回答】

広告制作において、ライターさんは広告の価値を何倍にも高めてくれますよね。お客様の話をじっくり聞いて、現場を見て感じたことを言葉にする。より読者の心を惹きつける広告にしてくれていると感じています。

「取材=インプット」と「ライティング=アウトプット」の両立は大変

ただ、ライター業務は「取材=インプット」と「ライティング=アウトプット」で1セット。すべて1人でやらねばならないのが大変なんですよね。

もちろん取材して肌で感じたことを文章に落とし込んだほうが、より伝わる文章になります。クライアントの気持ちを汲み取った構成にもなるとは思います。しかし、すべてワンオペでやるのは時間も労力もかかります。

セミナーに参加されたり勉強もされていて、おそらくご相談者様はちゃんとライティングできていらっしゃると思います。ただ、スキルうんぬん抜きにして単純に「ライティング、好きじゃないかも…」と思ってしまっているのでしょうね。

分業制でも良いと思います

もし今後独立されて「フリーライター」として活躍することを見据えているのであれば、取材力もライティング力も必要かもしれません。しかし、現在の広告代理店で働き続けていくお考えであれば、分業制もありなのでは?と思いました。肩書きを「取材スタッフ」に変えて取材に集中するのも一つの方法なのかなと思います。

クリエイティブな仕事は得意分野を伸ばすほうがうまくいく

人には得意・不得意があって、特にクリエイティブな仕事ほど得意分野を伸ばすほうがうまくいくと思います。

グラフィックデザイン、WEBデザイン、イラストレーションなどの仕事も同じで、全てまんべんなくこなしている方もいますが、得意分野を絞っている方のほうがクリエイティビティが高い印象がありますし、人より突出している印象があります。自分の強みを極めたほうが、よりモチベーション高く質の高い仕事ができると思います。

現在ライティング業務にストレスを感じているのであれば、なおさらヘルプしてくれる方にライティングをおまかせして、ご相談者様は取材業務と広告のコンセプト設定に集中するほうが効率がいいし、いい仕事ができると思います。

ちなみに私の感覚で恐縮ですが、取材を得意とする人ってあまり多くないような気がします。ご相談者様はこれまでにコールセンターや人事の仕事も経験されてきたとのことで、いわばヒアリングのプロ。ご相談者様にとっては普通のことでも、それは他の人にはなかなか及ばないスキル・強みだと思うのです。

その点でもご相談者様は引け目を感じず、もっと胸を張って今のお仕事に邁進されてもいいのではと思いました。冒頭にも言いましたが、ライターは広告の価値を何倍にも高める仕事です。自信を持ってがんばってくださいね!

まとめ

えりた
「ライター」という肩書きで苦しんでいる印象を感じました。「取材スタッフ」でいいじゃないですか!一人で全部こなさなくてもチームで質の高い広告作りを目指してくださいね!