求人広告に載せる電話番号を間違えてしまった話③




意を決して間違えた携帯番号の方に電話するも…
「出ない…
応募者が何人も電話してるから
出なくなってしまったんだろう…」
その後も時間を置きながら
おそるおそる電話をした
「…はい、もしもし」
「わたくし○○県○○市で
求人情報誌を発行している
株式会社○○の
えりたと申します」
「このたびは大変なご迷惑を
おかけしてしまい
誠に申し訳ありません!」
私は事の成り行きを
すべて説明した
「あー…そういうこと
でしたか…」
「正直すごく
迷惑してます
10件以上電話来てますし」
「大変申し訳
ありません…!」
「それであの…
お詫びをさせて
頂きたいのですが
お住まいは
どちらになられるで
しょうか…?」
「○△県ですけど」
「えっ!?いや来られても
困りますよ
日中働いてますし…」
しばらく話をして
「お詫びの品を送る」ことで
納得してもらった
上司と相談し
お詫びの品として
老舗和菓子屋の
5千円相当のお菓子を
そして謝罪文には
名刺を添えて
それぞれ別々に送った
このトラブル以降
求人広告に載せる番号に
十分気をつけるようになった
しかし当時は確立された
対策はなく
「各々が気を付ける」で
とどまっていた
それから数年後ーー
私は別の求人広告会社へ
転職したのだが
「ひゃ〜
さすがに原稿量多いな!
校正スタッフさん
大変だ…」
初めて迎える校了日
校正スタッフさんの
マニュアル化された言葉に
驚愕したのである…!

携帯電話番号の所有者に謝罪することができました

相手がどんな方だかわからないので、何度も電話するのは申し訳ないと思いつつ、3〜4時間おきに電話を入れてみました。

電話が繋がったのは19時過ぎ。隣県に住む会社員の方で、事情を全て話したところ「ああそういうことでしたか」とようやく腑に落ちたようです。そしてとても迷惑していると怒っていらっしゃいました。申し訳ありません…。

謝罪を何度もした後、お詫びの品を送ることで了承をいただきました。まず謝罪の手紙を早急に送り、その後お詫びの品を宅配で送りました。

補足説明
謝罪文は信書にあたるため、宅急便と一緒に送ってはいけないようです。本来なら出向いて謝罪するところですが、その代わりとしての手紙となるので、先に謝罪文を郵送、そのあとお詫びの品を送るのがマナーとのこと。

相手によっては金銭を要求されるかもしれない…と不安だったのですが、トラブルはそこまで発展せずになんとか事なきを得ました。

今回のトラブル以降、求人広告に載せる電話番号により一層気を付けるようになったのですが、当時社内で確立された方法はなく「各自がよく気をつける」にとどまっていました。

それから数年後、私は別の求人広告会社に転職。そこで私は確立された校正ミス防止マニュアルを目にするのです…つづく。