定食屋オーナー・よしみさんとの思い出⑥




前回の話はこちら↓

定食屋オーナー・よしみさんとの思い出⑤

2022年3月12日

1話目はこちら↓

定食屋オーナー・よしみさんとの思い出①

2022年3月2日
あっ
アンタ…!
あらなに?
銀太さん
えりたさんを
知ってるの?
実は以前
お店に営業に
伺ったことが
ありまして…
あらそうだったの
銀太さんもしや
冷たい態度とったり
してないでしょうねぇ?
……
スタッフ募集中でしょ?
えりたさんの求人誌で
一緒に求人広告
出しましょうよ!
うちもちょうど
夜の時間のスタッフ
募集しようと
思ってたの
ありがとう
ございます!
それはダメだよ
同時に求人広告出したら
そっちの店の応募が
減るだろ
近所なんだし……

よしみに
迷惑かけらんねぇよ…
えっ呼び捨て…?
ああ〜そっか
たしかにそうかも
しれないわね…
二人の特別な空気感に
ドキドキしてしまった…
よしみさんの後押しで
中華そば店の銀太さんは
求人広告を掲載してくれたが
よしみが広告出せって
うるせえからよ…
ありがとう
ございます!
何週か掲載してくれたものの
応募はゼロだった…
申し訳ありません…
うちの店
人気
ないんだな…
その件から
よしみさんとも
気まずくなってしまって
銀太さんの店
人集まらなかった
みたいね…
せっかくご紹介して
くださったのに
申し訳ありません…!
少しずつ二人のお店から
足が遠のいてしまった
それからの私は
より一層
仕事に追われていて
大型受注や顧客数が増え
売上が上がるたびに
やりがいを感じていて
「単価の安い客に
時間をかけるな」という
部長の言葉が
腑に落ちなかったくせに
結局私は売上げの高い
取引先ばかりに
目が向いていた
だって仕方ないよ
毎週売上ノルマが
あるんだし
全てのお客様に
時間かけられないし
仕事には優先順位が
あって当然だし
きっとよしみさんも
わかってくれてるはず…
自分に言い訳をしながら
日々過ごしていた
それからしばらくして
『定食屋よしみ』の前を
車で通り過ぎるとーー
えっ…
うそでしょ…

ご近所の中華そば店店主との繋がりを知る

以前、飛び込み営業で訪問した中華そば店の店主とよしみさんは知り合い(?)でした。ご近所の店同士とはいえ、意外な繋がりにびっくり(しかも呼び捨てだし…)。二人はどういう関係なの!?とドキドキした覚えがあります。

よしみさんと気まずい雰囲気に…

よしみさんの後押しもあり、中華そば店の銀太さんは求人広告を掲載してくれました。しかし何回掲載しても応募はゼロ…。結局そのまま掲載終了してしまい、銀太さんをガッカリさせてしまいました。また、紹介元のよしみさんとも気まずい雰囲気になってしまいました。

忙しさにかまけて足が遠のいてゆく

よしみさんと気まずくなった一方で、私の業務量はどんどん増えていきました。朝から晩まで走り回り、お客様からの連絡もひっきりなしでした。また、大口の受注も増えていき、自分が認められたようで嬉しかったですし、成績が上がることにやりがいを感じていました。

その間、何度もよしみさんの店へ訪問しようと思いましたが、結局は売上の高いお客様ばかり優先してしまい…。どんどん足が遠のいてゆきました。その度に自分に都合のいい言い訳をしていた気がします。最低ですね…。

よしみさんの店に「休業」の張り紙が…

それからしばらく経った頃、よしみさんの店の前を通り過ぎると店の入口に「休業」の張り紙が…。一体何があったのでしょう。つづく。

※今回のエピソード、だいぶ長編になってしまい申し訳ありません!あと3、4回で完結すると思いますので、もう少々お付き合いいただけたら幸いです…!