『定食屋オーナー・よしみさんの思い出』の番外編です。
本編ではよしみさんとのハートフルなエピソードをメインに綴っていましたが、今回の内容はビジネス色満載です。
SNSで投稿したら引かれてしまいそうな気がしましたので、こちらのサイト限定で投稿させていただきます!汗
よしみさんエピソードの1話目はこちらからどうぞ!↓
上記エピソード内で新人営業時代の私が悩んでいた「担当顧客の優先順位のつけ方」について、私なりに実践したことをまとめてみました。
※もちろんこれが正解というわけではありません。こういう考え方・やり方もあるのだな程度にご覧いただけますと幸いです!
顧客に優先順位をつけることに罪悪感があった新人営業時代
営業かけ出しの頃は数件だった顧客が、1年後にはあっという間に300件を越えました。自力で受注したお客様もいれば、先輩から引き継いだお客様もいました。当然、管理しきれずに頭はパンク状態…。
それでも私は顧客に優先順位をつけて営業することに罪悪感がありました。どんな売上額であっても、皆大切なお客様でしょ?と思っていたからです。担当顧客の元へまんべんなく訪問し、対等に接していくべきだと思っていました。
しかし結局は売上ノルマに追われ、売上が見込める顧客を優先していました。そして、そんな自分になってしまったことに心底落ち込みました。
「顧客に優先順位をつけていい」いろんな方から教わりました
そんな中、いろんな方から「顧客に優先順位をつけていい」ことを教わりました。
まずは当時の上司です。「仲良いのか知らないけど単価の安い客に時間をかけるな、優先順位をもっと考えろ」と。言い方は厳しいですが、ごもっともな意見です(当時の私はもやもやしましたが…)。
そして当時の先輩(主任)です。「なじみの客ばかり訪問していても営業スキルは上がらない」と言われ、実は自分が逃げの営業活動をしていることに気が付きます。
そしてTさんです。「売上の高いお客はそれだけえりたに期待しているんだから、優先させるのは当然のこと」と言われました。自分の役割や使命、期待されていることを考えると、優先させる顧客がいるのは当然のことだと気づきました。
そして最後によしみさん。「商売ってね、ひとつひとつの仕事全部お客様に見られてるのよ」という言葉は心にガツンと響きました。私がこだわっていたこと(まんべんなく定期訪問する等)は表面的な営業活動にすぎなかったのです。「真の部分でお客様の役に立つとはなんだろう」と考える機会をいただきました。
効率の良いアプローチ方法が回り回って誰かを幸せにしている
顧客をラベリングして、優先順位を考えて、それぞれの顧客に合わせたアプローチ方法を考える…。一見ビジネスライク(事務的)な活動に見えますが、効率よく仕事を生み出し利益を得ることは、回り回っていろんな方へ影響を与えることに気がつきました。
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それまでは目の前の売上ノルマや数字に追われていましたが、自分の仕事一つひとつが回り回って誰かの役に立っている、繋がっている、貢献できていると感じるようになりました。
そのような考え方ができてからは、胸を張って「顧客に優先順位をつけた営業活動」ができるようになったのです。