【お仕事お悩み相談56】会社体制が変わり仕事が楽しくない




※こちらは過去に募集していた「お仕事お悩み相談室」のアーカイブです。
現在、お悩み相談は受け付けておりません。

営業4年目。独り立ち、後輩の存在、働き方改革…全てが楽しくない。

【相談内容】

総合広告代理店で営業4年目を迎えます。
それ以前は求人媒体のテレアポアルバイトを3年経験していました。

あんなに楽しくて仕方なかった仕事が、今年に入ったあたりから全く楽しくなく、仕事がツラいです。
原因は主に3つあります。

①会社の体制が変わった
以前は上司と2人チームだったが、上司は別チームへ異動。現在は1人で顧客対応することに。
上司から学ぶことも成長ぶりを見せることもできず、1人で対応するプレッシャーもある。

②後輩ができた
後輩は可愛いし、後輩の成長は嬉しいけど、自分がまだ未熟なのでチームリーダーになる自信がない。
また、自分の既存クライアントを後輩に引き継がないといけないが、仲が良いクライアント程なかなか引き継げない(ダメ営業です…)

③働き方改革の導入
残業の禁止・有給取得など絶賛働き方改革中。
それにより現在社内は効率化を1番に重視しており、仕事で妥協したり、効率化重視の仕事が全く楽しくない。

辞めたいと思う時もあるのですが、好きな仕事ではあるのでどうしたらいいのかわからない状況です。
アドバイスお願いします。

【回答】

20才の頃、3年間もテレアポのアルバイトをしていたということは、さぞや電話営業の基礎が身についていることと思います。そんな経験を経ての広告営業ですから、なんとも心強いですね。

会社の体制が変わり頼りにしていた上司がいなくなる。後輩ができたがリーダーになる自信がない。働き方改革で生産性が落ちていくのがつらい。全部楽しくない要素ですよね…わかります…。

ですが「楽しくない要素→成長できる要素」でもあるのかなと思います!

独り立ちしたのは成長した証

まず2人チームだった上司と離れることになったのは、確実にご相談者様が成長したからだと思います。1人でも、後輩ができてもやっていけると会社や上司が判断されたのでしょう。

また、今の新チームで奮闘し成果をあげることは、元上司への恩返しになると思います。これまでお世話になった上司に成長ぶりを見てもらえないとのことですが、チームが別々になってもその上司はちゃんと見ていると思いますよ。

リーダーという肩書きが自分を強くしてくれる

リーダーではないときと、リーダーになったときの差はハンパないです。リーダーになった途端、見えないプレッシャーが肩にズゥゥゥン…とのしかかってきます。

しかし、肩書きがつくことで周囲の見え方が変わってきます。仕事の優先順位を考えたり、後輩指導と自分の仕事を両立させることで徐々に周囲が見渡せるようになります。それってものすごい「成長」なのだと思います。

また、最初からリーダーの仕事を完璧にできる人はいません。ですが後輩の成長を嬉しいと感じられるご相談者様なら絶対いいリーダーになれると思います!

仲良しなクライアントほど引き継ごう

仲が良いクライアントは引き継ぎたくないですよね…とってもよくわかります。ですが、円満な関係のうちに引き継ぐメリットもあります。お客様が新任の後輩の影に”ご相談者様の存在”を感じてくれるのです。

ご相談者様の後輩だからと取引を継続してくれたり、後輩を一緒になって育てようと思ってくれることもあります。

それに仲が良いクライアントほど、トラブルなどで一気に関係が悪化することもあります。そのときに後輩に引き継ぎをしてもあまりうまくいかないことのほうが多いですし後輩の負担も大きくなります。良好な関係のうちに引き継ぐに限ります!

働き方改革は前向きに捉えよう

2019年頃から少しずつ「働き方改革関連法」が施行されました。しかし多くの方が「働く時間が減ったのにこれまでと同じノルマが課せられる」「残業できないので仕事を妥協している」などと嘆いていますよね。

ご相談者様のおっしゃるとおり、時代の流れですね。これまでの長時間労働による弊害が多すぎたのが理由です。特に広告業界は深夜まで仕事をするのがデフォルトでしたが、健康を害したり離職率を高める要因にもなっていました。

これまでと異なる働き方にむず痒さを感じるとは思いますが、まずは長時間労働をなくした働き方に慣れることが先決だと思います。

最初は生産性が落ちると思いますが、定時上がりの勤務スタイルが定着すれば徐々に短時間でクオリティの高い仕事の追求もできていくと思います。

「これまで5時間かかっていた業務を1時間に短縮するには…」「納期をクライアントと交渉しながら進めるには…」など、少しずつ個々のレベルを高めながらクライアントと擦り合わせていく。それがこれからの時代求められることなのかなと思います。

つらいことも多いかと思いますが、周囲を頼りながら無理はせず、あらゆる壁を乗り越えていってほしいなと思います。元上司の方も応援してると思いますよ!

まとめ

えりた
3年目、4年目の壁は誰しもあるものです。「逆境こそ楽しめ」の精神で周囲を頼りながら乗り越えてほしいなと思います。乗り越えた先にある視界は広く爽快なはずです!