定食屋オーナー・よしみさんとの思い出②




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定食屋オーナー・よしみさんとの思い出①

2022年3月2日
「あ〜、この広告はね
「求人○○○」の
営業さんが
古い知り合いなのよ
だから
付き合いで
載せてる感じかな」
「求人チラシに
空き枠があるときに
3千円で
載せてもらってるの」
「さ…3千円!?
それはかなり
お安いですね…」
「でもね〜
全っ然人が集まらないの
できれば
ランチタイムの
お手伝いさんが
1人ほしいんだけど」
「そうなんですか…」
「あの…
今掲載中の求人広告に
あれこれ言うのも
失礼かもしれませんが
ちょっと
気になることが
ありまして…」
「少し掲載内容が
ざっくりすぎると
言いますか…
仕事内容や時給など
もう少し載せたほうが
求職者は安心できるかと
思います」
「あらそうなの?
私そういうの
よくわからない
のよねぇ」
「ご迷惑でなければ
求人広告原稿を
作らせていただいても
よろしいですか?
同じ広告サイズでも
もっとたくさん
情報入れられると
思います!」
よしみさんの人柄に触れ
「この方の役に立ちたい」と
心から思った
そして後日
自分なりに考えて作った
求人広告を持参した
「同じ広告枠でも
こんなに情報入るの!?
すごいわね〜!」
「そうなんです!」
「まかないがあるのは
嬉しいポイントですし
短時間勤務ですから
日中少しだけ働きたい
主婦層や学生さんにも
アピールできるかと!」
「じゃあ試しに
一度載せて
もらおうかしら」
「えっ
いいんですか?」
「だってこの求人広告
すごくいいわよ!
感動しちゃった!
この内容なら
応募が来る気がする!」
そして求人広告を掲載
1回の募集で
人材採用することができた
「えりたさんありがとう
すごくいい方を
採用できたのよ!」
「よかったです!
お役に立てて
嬉しいです!」
それからも私は定期的に
よしみさんの店へ訪問した
「よしみさん
こんにちは」
「今日はなんだか
暑いわね!
サイダー飲む?」
営業というより
よしみさんに会いたくて
顔を出していたし
しんどい営業活動から
少し逃げていたような
気もする
そんな私を見透かすように
あるとき上司に
こう言われた
「今月の営業日報
なんだけど…」
「はい…」
「この
「定食屋よしみ」って店に
訪問しすぎじゃない?」

人材採用で役に立て、良好な関係を築けたものの…

当時、他社の求人誌に3,000円という破格な金額で求人広告を掲載していたよしみさん。しかし応募がまったく来ないと悩んでいたので、もう少し詳しい内容で求人広告を作ることを提案しました。

自社の広告料金はどんなに頑張っても10,000円越えてしまうし、せめて参考にしてもらえれば…という気持ちで制作しました。しかし、よしみさんはとても喜んでくださり、うちの求人誌で広告掲載をしてくれることに。幸い1回の掲載で人材採用ができ、とても喜んでくれました。

それから私は頻繁に「定食屋よしみ」を訪問するようになりました。状況をお伺いするというよりは、大好きなよしみさんに会うことで癒されていたんだと思います。営業1年目はしんどいことやストレスも多く、やすらぎの場になっていました。

そんな私を見透かすように、上司からとあるひと言を言われてしまいます…。つづく。